木空西岡diary

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犬神家の一族の感想

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【キャスト】
石坂浩二
高峰三枝子
三条美紀
草笛光子
あおい輝彦

【スタッフ】
製作:角川春樹  
監督:市川崑
脚本:長田紀生 日高真也 市川崑
原作:横溝正史

【あらすじ】 名探偵・金田一耕助 登場。華麗なる連続殺人事件。 日本の製薬王が残した莫大な遺産と謎の遺言状。呪われた一族の抗争を予期した顧問弁護士は名探偵・金田一耕助を呼び出すが、彼と会う前に何者かに殺害されてしまう。それを契機に、一族が次々と手の込んだ殺され方で命を落としていく。湖に突き出た逆さの足、菊人形につけられた生首…。犬神家の家宝である斧(ヨキ)・琴(コト)・菊(キク)に隠された秘密とは?

以下感想。

 

ストーリーは楽しくなかったです。

ミステリを、しかも連続殺人を二時間の映画にまとめるのって

とても大変なことなんだな。きっと。

登場人物は多いし、

連続殺人する動機を普通の人に理解してもらうのは大変だと思います。

犯人をサイコパスにすると連続殺人を起こしやすいけど

それじゃなかなかミステリに収めるのは難しい。

スリラーとかホラー寄りになってしまう。

犯人にある種の共感があったり、

謎に対して解いてみたいという興味や

探偵のかっこよさとかワクワク感がって

ミステリはぐっと面白くなると思うのですが

そこら辺のペース配分が良くなかったのかなと思いました。

どれもまんべんなく配置しているせいで

話がぼんやりしているような。

そんな印象です。

探偵の推理パート捜査パートが少ない気がしました。

金田一耕助のいいところ沢山あるけどなんか味が薄い気がするんだよな。

今まで金田一耕助の上に全盛した探偵ばかり見てきたんだと思う。

多分。

 

小説と違って心情を描くのは大変だし

陰惨なミステリにしたいのなら自然と画面は暗く

役者の表情も暗くなりがちなので

キャラクターそれぞれの感情を描き切れていなかったように思えます。

登場人物も多いから

ミステリって大変だなと思いました。

「これやられたら人間歪むだろうな」ってことが

おきてるので大体こんな感じなんだろなってことはわかるんですけど

犬神家の一族の感情がちょっとつかみ辛いというか

もっとシズマの感情出してくれていいやで。

上所に探偵助手面していくキヨちゃんはどういう感情なの?

どういう感情なの?

と思いながら見ていました。

制約の中で健闘はしていたけど今一歩って感じはする。

 

西岡ちゃんは金田一少年の事件簿が好きなので

これ!金田一少年で見た!(あたりまえ)

という興奮があってとそこは楽しかったです。

スケキヨ(シズマ)死亡シーン、元々シュールだけど

本物(?)スケキヨはもっとシュールでした。

なんだあのシーン????

そうか…ドラマ・ケイゾク金田一耕助シリーズの系譜だったんだな

ということが分かって

探偵の歴史を感じられてそういうところは楽しめました。

 

この物語は西岡ちゃんはなんとなく

小説の方が楽しめそうな予感があるので

小説でも読んでみようと思いました。

 

感想終了。