木空西岡diary

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リングの感想

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ちまたに勃発する原因不明の突然死。呪いが込められたビデオテープの存在の噂は、都市の人々の間に急速に広まっていった。浅川玲子(松嶋菜々子)は、ある事件を追いかけるうちにそのビデオテープを観てしまう。そのビデオには観たものを7日間の期間で確実に死に追い込むという、恐怖の呪縛が潜んでいた。玲子は別れた夫の高山竜司(真田広之)に相談するが、彼もまたそのビデオを観てしまう。息詰まるような限られた時間の中で、彼らは生き残りをかけてその謎に挑む。

 

以下感想。

 

 

この映画は中学頃一度見てとても怖かった思い出のある作品です。

今見るとそんなに怖くないかな。

今でもとても好きな作品だけど

貞子がテレビから出てくるところ

この間見た短編映画の方が迫力ありましたね。(今度その感想もUPします)

ホラー映画を見すぎたかもしれない。

ホラーとしての怖さはあまり感じなくなってしまいましたが

ミステリーチックなところや

異能力もの(霊感もの)としての描写力は高く

とても面白味のある一作。

探索パートがめちゃくちゃ面白いし

超能力描写もとても良い。

リングと言えば呪いのビデオだけど

この呪いのビデオがとてもいいんだよな。

鏡を瞬間移動させたり噴火の新聞ぐにゃぐにゃさせたり。

不気味な雰囲気がとても良い。

ドキドキします。

怖くないと言ってもホラー苦手な人類は

しっかり震え上がることができると思います。

 

映画リングは原作小説のリングと設定が結構違ったりします。

小説リングは呪いのビデオの最後には「この呪いを解くためには二回ダビングしてまだ見ていない人に見せなければならない」というメッセージがあったが

最初に見た若者たちが面白がってビデオを上書きしてしまったためメッセージが見れなくなってしまった、というストーリで

もっと複雑な話が展開されます。

この話を1時間30分にまとめるのは難しいので

そういうところは大胆にカットしているようです。

浅川も原作では男性ですしね。

高山のキモさを脱臭し家族を助けるために奔走する姿をメインにすることで

原作よりも物語をドラマティックに描いています。

話の骨子は全然変わっていないので

小説のダイジェスト版としてとても優秀ですし

原作を読んだことがあっても新しい物語として楽しめる良作。

逆に映画リングを見た人も小説リングを読んでほしい。

端折っていないリングは

ミステリー風の読み物としてクオリティが高いし

この事件に関することがしっかりわかるので映画リングが気に入ったのなら

是非読んでほしいです。

呪いのビデオは文章にしてもなんか怖いぞ。

 

柑橘類的ここ好きポイントは

無音過ぎるところかな。

終盤は結構マインクラフトの洞窟BGMみたいな音してるんですけど

序盤~中盤は全然BGMないんですよね。

とても静か。

テレビの音とか草木のざわめきとか街の音は聞こえるんですけど

BGM(曲)は全然流れないんですよね。

貞子に近づくとBGMがなる。

その静寂さがひらーの緊張感を生んでいてドキドキしました。

 

ここ苦手ポイントは

浅川がちょっと駄目な母親なところ。

バリキャリで子供ほったらかしがちな母親。

令和ではちょっと批判されそうだ。

高山と離婚していて、子供を置いて仕事行きがちで、

子供の為に自分の親を犠牲にする

ああいうキャラクターになるのはすごくわかる。

中学生の頃は全然気にならなかったのになぁ。

 

小説版の感想もUPしたいです。

そんな感じで感想終了。