木空西岡diary

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シャーク・ド・フランス/YEAR OF THE SHARKの感想

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シャーク・ド・フランス : 作品情報 - 映画.com

フランス人の双子監督ルドビック&ゾラン・ブケルマが、「ジョーズ」にオマージュをささげて描いた、フランス映画史上初のサメ映画。引退間近だった女性海上警察官がサメ退治に挑む姿を、オフビートかつコミカルに描く。

フランス南西部にあるリゾート地ラ・ポワントである日、ひとりの男性が正体不明の怪物に襲われる事件が発生。観光客でにぎわうビーチはパニックになり、封鎖されることに。早期退職を予定していた海上警察官の一員マジャは、これがサメの仕業であると推測。最後の任務としてサメ退治に挑み、勇敢な彼女はサメの捕獲に成功する。地元の人からも祝福され、晴れて引退したマジャだったが、海岸地帯で新たな犠牲者が出る。一転して非難を浴びることになったマジャは、再びサメ退治に向かう。

主人公マジャ役は、「私は確信する」「ヴィーガンズ・ハム」などに出演してきたマリナ・フォイス。

2022年製作/87分/G/フランス
原題:L'annee du requin
配給:アンプラグド
劇場公開日:2023年8月11日

以下感想。

 

結構楽しめました。

でも映画館では客入りガラガラでした。

サメ映画としてパンチが弱い作品だったので

あまり注目されていなくても仕方がないのかもしれません。

いや、西岡ちゃんもサメ映画はあまり見ていないんですけど。

サメ映画に求めてるものは大体「キラーカブトガニ」が満たしてくれるかなって…。

主人公はイケババァのマジャなのですが

イケババァとしてもパンチが弱いんですよね。

あんまり活躍しないというか、

平和な海辺の堅物警官としてキャラは立っているはずなんだけど

なんかぼんやりしてるというか…

映像も大まかなストーリーも悪くないので

どちらかにパワーがあればこの映画はもっと流行ったかもしれない。

もっとサメパワーで人間がバンバン死ぬか

逆にイケババァパワーで犠牲者最小にくいとめるストーリーだったら

もっと楽しめたかもしれません。

映像はとても良かったです。

特に終盤のマジャが水中の檻の中でサメとバトルシーンは

とても良かったです。

ドキドキしました。

ストーリーも序盤の凶暴サメを捕まえて

最近保護団体がうるさいから一旦殺さない判断をする流れまではすごく好きです。

そこからのストーリーが爽快感なくて良くないなと思いました。

マジャが対サメ兵器を盗むところとか

序盤でマジャのことからかっていた同僚が一緒にサメ退治してくれるところとか

好きな展開は多いです。

なので結構楽しめているのですが

マジャのサメ退治にかける情熱が分からないのが良くなかったと思います。

マジャの旦那さんが「どうして自らの手でサメを退治しようとするんだい?プロに任せておけばいいじゃないか?君は昔から動物保護に熱心というわけではなかったじゃないか」

という問いに答えられなかったところが

サメ映画としても

イケババァ映画としても

中途半端だなと思いました。

人間はだれしも明確な答えを常に持っているわけではなく

失敗もするし答えを持たず突き進んでしまうこともある。

それまで平和だったのなら

なおさらそういうものなのかもしれない。

この映画をサメ映画でもなくイケババァ映画でもなく

「平和だったビーチの老警察官の物語」としてみると

クオリテイが高い映画だと思います。

ただタイトルが「フランスドジャーク」なので

やはりサメ映画として評価してしまいますよね。

そういった意味では宣伝通り少し変わったサメ映画なのかなと思いました。

 

以上感想終了。